首のない死体が一つ。浮遊する首が一つ……。

「内臓を洗浄したい」と訴える女性が体験した壮絶な実話「都会の遭難」収録。

春田龍介、中学二年。学業優秀、推理抜群。

動物レプリカ工場に勤める往本がシロクマを目撃したのは、夜中の十二時すぎだった。絶滅したはずの本物か、産業スパイか。

少年の日、健志は恋をした。桜の咲く頃だけ春待岬の洋館で会える、美しい少女・杏奈に。

社長・佃航平の閃きにより、トランスミッションの開発に乗り出した佃製作所。果たしてその挑戦はうまくいくのか――。

火山島を望む温泉町・根倶の老舗旅館に婿入りした鵜乃吉。妻の亜津子はつれないけれど超美人。

愛したはずの夫は、まったくの別人であった。 「マチネの終わりに」から2年。

指物師の職人の家に後添いとして入ったおしなだったが、なつかぬ継子と姑の苛烈な虐めに、耐えきれず家を出た。

詩織が、奈良のならまちにある朝ごはん屋『和温食堂』で働き始めて1年が経とうとしていた。

平安時代「童」と呼ばれる者たちがいた。

「わが主君に謀反の疑いあり」。

たくさんのユニークな人々が暮らし、日々さまざまな事件が起きる花咲小路商店街。

影男。その正体は、速水荘吉・綿貫清二・鮎沢賢一郎・殿村啓介・宮野緑郎と無数の名をもつやせた男。